6日目 @ラオス

5日目 補足
バンビエンに到着した後、district hospitalに見学に出かけた。
district hospitalはこの州に二つある基幹病院を意味する。
その中でも外科手術が出来る病院はtypeAと呼ばれ、この州のdistrict hospitalの内、ひとつがtypeA、もう一つがtypeBだった。
外科手術が出来るといっても、してもよい手術は国の定めるruleによって決まっており、それを逸脱して結果が伴わなかった場合は罰則があるため基本的にはcapital cityの病院に搬送するらしい。具体的には虫垂炎などは切除できるが、腎結石、脳腫瘍などは無理みたい。
麻薬に関しては以前は問題なかったが、外国人が増え出してから
流通するようになったとおっしゃっていた。
ちなみに仏教国であるラオスでは婚前交渉(特に外国人との)が禁止されており、結婚しても妊娠してはならない月(7〜9月だっけ?)が決まっている。
それでもsex workerは存在し、HIVなども問題となっているらしい。
この地域には4つの保険制度が存在しており、政府、民間(半分は政府が負担)、地方自治体(住民がtax)、貧困相向けとなっている。
ただし、保険の必要性すら感じない人も多いらしく、保険に入っているのはわずか30%程度であり、僕たちをガイドして下さっていた方(東大の大学院に留学されている程高学歴の方)も保険に入っていないとおっしゃっていた。

晩はガイドをしてくださっているラオスの方々とguesthouseで飲み会をした。
現在こそラオスにも大学が存在するが、10数年前には存在していなかったため、大学に行きたい人は海外に留学する必要があり、毎年120人の優秀な学生が国中から集められ、みんなで準備をするらしい。
そして僕たちが一緒に飲んでいた方々はその海外を目指す選抜メンバーの同期だった。
道理で英語も上手く、暮らしぶりも良いわけだ。
奥さん方もみんな美しいかった。
因みにラオスではお見合い制度が主流らしくみんな母親からの紹介だと言っていた。

6日目
朝からhealth care centerを訪れた。
このdistrictのある5つの内の一つであり、7000人をcoverしている。
仕事内容は主に二つ。簡単な患者の診察とワクチンの普及。
管理者は医師ではないが、JICAなどの協力の元に作られた秀逸なガイドラインのお陰で重症患者の搬送、軽症患者の治療などが効率的に行われていた。患者数は月に200人程度であった。
この保健所もどきは元々は国際協力機構から貰った800ドルで建てられたが、現在は3000ドルの貯蓄があるとの事。(薬を仕入れ値の20%増しで売る事になっているのでお金を稼げるらしい。)
興味深かった点はこの管理者がfeedback systemを重要視しており、ワクチンの普及に従事している従業員の仕事ぶりを患者に調査することで監視しているとおっしゃっていた。
cf,ワクチンの普及
元々病気には神様のせいで罹ると思われていたので、住民はワクチンには非協力的だった。時々生じる副作用もそれに加担した。
しかし、実際に蚊帳を導入してマラリアが激減して以来、住民も科学の力を信じるようになりワクチンの普及も進んだ。
現在は妊婦に破傷風トキソイド、新生児にBCG,DPT,ポリオの摂取が行われている。

ただここの保健所は管理者が有能だった為に例外的に成功しているようで、現に管理者の子供は海外で勉強しているらしい。
やはり飛び切り頭の切れるおじさんだったみたい。

午後からはカヤックをしに行った。
多くのユーロピアンと絡む事が出来、楽しかった。
僕たちのボートの後ろにしがみ付いたり、僕のパドルにつかまったりしてきて、面白かった。
彼らはクールそうに見えて意外と無邪気だったりする。