7日目

6日目の晩はたまたま出会った日本人と飲みに行った。
大学の2年生らしく、北京、バンコクを経てラオスに来ていると言っていた。
北京では適当に万里の長城にも行けたと言っていたので、僕たちも行けるかもしれない。

7日目。実は病院見学は昨日でおしまいで、これからは純粋に観光旅行だ。
今日はcaveの探検と、tubingを一緒になったカナダ人+現地のガイドの5人で行った。
カナダ人は40代くらいのおじさんで、ナイアガラの滝の観光バスの運転手をしているらしい。運転手として大学を卒業してい以来19年間働いている。現在は観光客が少ないので5週間の休暇をとりラオスに来ているんだそうな。
金融危機の影響もあるかと聞いたところ、アメリカへの輸出が減ったから少しあるけど、あんまりと言っていた。
東南アジアはたいてい来た事があり、ここが最後の国だとも言っていた。
僕は常々、ヨーロッパ人バックパッカーが多い事が疑問だったので、アフリカなどよりアジアの方が人気なのか?と聞いてみたらそのおじさんはアフリカにも行ったことがあるが恐らくアジアの方が人気だろうと言っていた。
確か以前に出会ったノルウェー人は、アジアは異国情緒があり、比較的安全で良いみたいなことを言っていた気がする。

ガイドさんは32〜3歳で、数年前までは銅の炭鉱で働いていたそうだ。中国との合弁会社らしい。
中国の会社は多いのかと聞いたところ、
「ああ、人口が違うからね」と語っていた。
仕事内容が辛いし、お金にもならないから工夫を辞めてガイドをやっているとの事。
英語は学校で6年間ほど学んだだけだと言っていたが非常に上手かった。
knowledgeをたくさんgetできるからガイドの仕事は良いと言っていた当たり、知的好奇心の高さを感じた。
この国の人は知的好奇心が旺盛で魅力的な人が多い。(英語を話せる時点でバイアスが入っている可能性も高いが)

途中でモン族の村を通過した。
タイ政府に追い出されてラオスに逃げてきたらしい。
木造の家屋で生活し、子供たちは川で魚をとっていた。

今ではラオスで2番目に多い民族になったらしい。
当初は言語が違う為争いもあったが、モン族がラオス語を話せるようになったため現在は何の問題もない。結婚することも可能だと言っていた。
理解を深めるためには、言語が一番大切だと思うと語っていた。
歴史や文化よりも。

caveはtubeに乗って暗い洞窟を進むものや、日本でいう鍾乳洞みたいなものなど色々あった。
途中の道に大きな穴があいていたりしており、
ひとりで来た日本人が落ちたらしく、japanese hollとガイドは呼んでいた。
同じ日本人として情けなくなった。

tubeはとても気持ち良かった。
綺麗な景色を見ながらただ流れていくだけだけど。
時にはこういったのも癒されて良い。

ホテルに帰ってきて、フロントのお兄さんと話していると
ownerの女性の兄貴だということが判明した。
全然顔が似ていない(妹は色白で目鼻立ちも整っためっちゃ美人なのに対し、彼は真っ黒に日焼けして。。。)
だけにびっくりした。
彼にホテル&彼らの家族の歴史について色々聞いてみた。

5年前に妹がこのホテルを建てたらしく、それ以前は水は建物を売っていたらしい(詳細不明)。
現在は2つのホテルと1つのレストランを経営し、新たにもう1つホテルを建てるそうだ。
凄い資産家の家庭かと思いきや、彼も妹も仕事が忙しいため学校にも満足に行けなかったと言っていた。
だから英語も苦手で現在学校に通っていて勉強しているという。

言語・時間の都合上はっきりとは理解出来なかったが、
彼らの家族の成長がひしひしと伝わってきて少し羨ましかった。
日本ではこんな景気の良い話はめったに聞かない。
彼らの能力が非常に高いからなのか、環境の問題なのか。。

僕も彼らみたいにロマンティックな人生を送りたいものだ。
保守的な決まり切った人生なんて詰らない。
みんなが驚くような仕事がしたい。
もちろん良い意味で。