9日目 @ラオス

昨日から今日にかけて世界遺産であるルアンパパーンの町を散策した。
当初は自転車を借りて回ろうと思っていたが、中心部だけだと歩いて20分程で回れる小さな町だった。

神様が舞い降りてこの町を作ったという、山の頂上にある黄金の塔やここで一番大きいという寺院などを見学した。
寺院で修業してる僧侶が現代風の本や傘を持ったり、先輩がお経を唱えている際に後ろで私語をしているように見えた事がちょっと気になった。
僕たち観光客が回りを取り囲み、フラッシュをたいているので、邪魔をしている事は間違いないのだが、実際彼らはどういう気持ちなのだろうか。。
以前バンビエンでラオス人に話を聞いた時も、
西洋化に対する意見は分かれていた。
収入が増え、生活が良くなることを喜ぶ声もあれば、このような形の発展は嫌だと嫌悪感を示す人もいた。

朝6時から托鉢にも参加した。
20000キープ(200円くらい)で炊き出しのおばさんから
ご飯を買い、それを修行中の僧侶に手渡しであげる。
実は僕は以前少しテレビで見た事があった。
確か修行中は母親とも話を交わす事が許されず、母親は息子の姿を見る為にご飯をあげに来るみたいな感動的なストーリーだった。

ただ僧侶の数より周りをカメラを持ってとりまく外国人の方が多く感じ違和感もあった。

その後博物館に行ったが残念ながら今日は閉館日だった。
しかし、たまたま見かけた欧米人に奥でなんかやってるよと教えてもらい、博物館の裏の方に行ってみた。
なにやら仏像を修理をしているようだった。
一人で観察していると、突然
こんにちは!と声をかけられてびっくりした。
修理していたのは日本人だった。
どうやら仏教系の大学の研究室の人たちがラオスに来ており、
修繕の技術をラオス人の教えているとの事。

どうやって仏像を修繕するか、ラオスの仏像と他の国との違いなどを日本語で教えてもらえた。今までの疑問も多少解決した。

ラオスの仏像が鼻が高くて西洋風の顔立ちをしているのは、インド人などをモチーフにしたのではなく本来ラオス人はそういう顔立ちだったということ。
中国系など周辺の民族と混血が進んだ結果今のような顔立ちになったとのこと。
女性像が多いのは、仏教とはそもそもそういうものだということ。
女性像と象の彫刻は男女の自然なまぐあいを示すものであり、
インドの古来からの考えかたであること。
日本にも本来女性像がいっぱいあったが、男尊女卑的な社会観念にそぐわないため、江戸幕府が廃止したこと
どの宗教も本質的には人間関係がうまくいくように中道をとろうとしていること
以前はラオスは非常に治安が良い国だったが、ここ数年は文明化の波が押し寄せ、それと共に詐欺・盗難など犯罪も増えてきていること(やはり僧侶達に僕たちは悪影響を与えているのだろうか。。)

etc
非常に興味深かった。

その後町を散策して手工芸品などを物色した。

そろそろすることもなくなってきたので
まったり本でも読んで過ごそうと思う。
引き続き読んでいる、チャーチルの第2次世界大戦は非常に面白い。
当時のイギリスの状況は今の日本の政治状況に似ているとも思う。
しがない日本政府(?)に不満を持つ人は一度読んでみたらどうでしょうか??